戦争の遂行と戦争の場の兵士と [音楽]

諸井三郎氏の交響曲3番における表現は、時代の記録を後世に残しています。


河上徹太郎氏は、君の作曲は、わたしの理想の実現でもあるのだ、と述べました。音楽家、演奏家の道から批評家へと仕事を変えた河上氏の心情の吐露であったと思います。


平和が、最終目的、最終到達点であるのですが、現状を打破するためのアンチ・テーゼに用いる戦争という手段は、それによって、平和を達成し得るとは考えられない代物なのです。


音楽家、作曲家の良心は、確実に時代を切り取りました。そして、それは、手段も目的も、変形されてしまったモノを外から与えられる、という苦悩を伴っている価値でした。

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