指揮者ガウク [音楽]
指揮者でガウクという人がいます。
この人が祖国の音楽を振ると、なんでもロシア流になってしまうのです。
わたしはさらにベートーヴェンの運命までがロシア流になっているのを確認して実に面白いと思いました。
それでは、ここで、民族性とは何かです。
チャイコフスキーとラフマニノフ [音楽]
チャイコフスキーが亡くなったときにラフマニノフは追悼の三重奏曲を作ります。
ラフマニノフはチャイコフスキーのある側面の継承者だったのです。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の特徴は、このラフマニノフが引き継いだ要素と、ラフマニノフが 引 き 継 い で い な い 要素とが混在している点にあります。
そのことをセレブリャーコフから教わったような気がします。
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セレブリャーコフの演奏 [音楽]
リヒテルでもなくギレリスでもないロシア・ピアニズムです。
典雅のひとことに尽きますけれども、力強いベートーヴェンです。
この人はムラヴィンスキーとチャイコフスキーのピアノ・コンチェルトを演奏したのです。
その音は、チャイコフスキーではなくて、「ロシア」の原風景でした。
豊かさも貧しさも含んでいたのです。