Paul Badura-Skoda 「Tribute to Dinu Lipatti 」が届きました。 [音楽]

この人に出会ったのは、ディスクの世界でです。

フリードリヒ・グルダが吉田秀和氏によって紹介されていました。自然とウィーン三羽ガラスのグルダ、バドゥラ=スコダ、イェルク・デームスの録音を聴くことになりました。

デームスのフランク演奏にかなり集中していた時期があります。

バドゥラ=スコダではシューベルトでしたか。

けれども、ある年、デームスのフランク演奏が鎌倉であったときに、遂に聴きに行きそこねて、がっかりしていたとき、バドゥラ=スコダが、ご近所にやってきたのです。

森の中の音楽堂で、古楽器を指定して、モーツァルトなどを演奏しました。もうかなり高齢ですから、演奏が終ったあとに、椅子から離れる際に、脚がもつれて、ひやりとしました。

音は典雅で軽くて、モーツァルト原曲の持つ、意識がどこかに向かって遠のいて行くような牽引力が遺憾なく発揮されました。

彼がリパッティを記念した演奏をしたわけです。

楽しみです。まだ聴かぬ前が一番楽しいのかも知れません。


nice!(2) 

nice! 2

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。